ベトナム・ダナンへの移住を検討している方向け。
実際にベトナムへ移住をするとなると、やはり一番の関心事は仕事だと思います。
ベトナムに長期滞在するためには様々な方法がありますが、就労ビザを得て現地で働くことが一番実現性があると思います。
私自身ダナンのIT企業をターゲットに就職活動をし、ダナン現地のIT企業から内定を得ることができました。
その経験を元にダナンで仕事を見つけるためにやってよかったことを本記事で書いていきたいと思います。
この記事は以下のような方を対象者としています。
- ベトナム、ダナンへの移住を検討している方
- ベトナムでの就職活動のコツを知りたい方
- ダナンのIT企業で働いてみたい方
前置き:日本人がダナンのIT企業で働ける可能性の高いポジションとは?#
ダナンのIT企業で働きたい場合、まずはJob Description(募集要項)や募集ポジションを確認しましょう。
ベトナムのIT企業といっても下記のように様々なポジションが存在します。
ポジション名 | 役割 |
---|---|
Frontend Engineer | Webアプリやモバイルアプリのユーザーインターフェースをデザイン、開発する |
Backend Engineer | データベースやサーバーサイドのアプリケーションを開発する |
Infra Engineer | ネットワーク、サーバー、ストレージなどのインフラストラクチャを設計、管理、運用する |
Technical Architect/strong> | システム全体の設計、技術的な戦略を担当する |
Quality Assurance | ソフトウェア製品の品質を確保するためにテストを計画、実行し、品質管理を行う |
Communicator | チーム内外との円滑なコミュニケーションを担当する |
Business Analyst | ビジネス要件の収集、分析、文書化を担当する |
Mobile App Engineer | モバイルプラットフォーム(iOS、Android)向けアプリケーションの開発を行う |
この中で日本人として一番可能性の高いポジションはビジネスアナリストだと思います。
理由は日本語がネイティブレベルで話せるためです。
ベトナムにおけるIT企業のメインはオフショアとしての受託開発ですので、基本的に顧客は日本人になる可能性が高いです。
(もちろんベトナム人日本語話者の方でもビジネスアナリストを担当される方は数多くいます。)
しかし、日本人顧客がベトナム企業に受託開発を依頼する場合、現地の連絡窓口を日本人が担当するという信頼感はまだまだ強いと思います。
そのため、ベトナムのIT企業で働きたい場合にはビジネスアナリストのポジションをメインに就職活動されることをオススメします。
※ただし、IT業界での勤務経験や学士がないと就労ビザが得られない場合もあるので、その辺りも事前に確認をしておいた方が良いです。
日本人にとって難しいポジションとは?#
逆に、開発よりのポジションは下記の理由から日本人が担当するのは難易度が高いと考えています。
- 言語の壁:開発チームはベトナム人で構成されることが多いため、コミュニケーションがベトナム語メインとなる
- 人件費:人件費が日本人よりベトナム人の方が安価であり、期待に合う給与で開発ポジションにつけない
開発者ポジションの難易度が高い理由:①言葉の壁#
まずは開発チーム間における言語の壁が理由として挙げられます。
もちろん英語でコミュニケーションを取れば問題ないという意見もあります。
しかし、開発者がそもそも英語が得意ではない場合もありますし、ベトナム人同士では当然ベトナム語で会話をした方が意思疎通はしやすくなります。
言葉の壁問題を考慮すると、日本人よりもベトナム人が開発者ポジションを担当した方が効率的にプロジェクトが進行できると思います。
開発者ポジションの難易度が高い理由:②人件費#
日本人の給与感覚で考えると開発者として働く場合の給料はまだまだ少ないと思います。
ジュニアレベルのベトナム人開発者の初任給は月に5万円を下回ることも珍しくありません。
日本で開発者の仕事をする場合でも、月に15万円以上はもらえることがほとんどだと思います。
もちろん物価も違うので給料が低くても生活はできるという意見もあります。
ただ、日本とベトナム間との給料格差はまだまだ大きいので、日本人が開発ポジションで働く場合には給料交渉が難しいと思います。
ダナンで就活を成功させるために実践したこと#
前置きが長くなりましたが、ダナンでの就活で内定を得るためにやってよかったことを5つ書きたいと思います。
前提として、僕が受けた企業では選考は全てオンラインで行われました。
そのため、もし日本在住の方がベトナム・ダナン現地の企業に就活をした場合と条件は同じだと思います。
①Linkedinに登録する#
ベトナムではLinkedinによる就職活動が一般的です。
6年前僕が日本でまだ働いている時点ではLinkedinに登録すらしていませんでした。
今振り返るともっと早めに登録しておくべきだったと思います。
理由はダナンのIT企業の人事から直接ヘッドハンティングがあるためです。
就活者にとってのメリットとしては、直接企業の人事とやりとりができる点だと思います。
また、企業側のメリットとしては採用エージェントへの仲介費用を払わなくて済む点です。
そのため、もしLinkedin経由での応募と採用エージェント経由での応募の場合はLinkedin経由の方が企業側から見るとコストが抑えられます。
結果として、Linkedinで直接企業に応募する、またはヘッドハンティングを受ける方が就職活動は成功しやすいと思います。
②ダナンのIT企業のホームページから応募する#
こちらも採用エージェントを経由しないので、仲介手数料がかからず企業側にとっては大きなメリットとなります。
また、採用エージェントやLinkedinと違う点として自分が行きたいと思う企業に直接応募ができる点です。
企業によってはホームページからのみしか求人を出していない企業等もあるので、企業のホームページから直接応募は有効だと感じました。
ベトナムのIT企業でも、多くがホームページから応募ができるので行きたい企業のホームページの求人情報をチェックしてみてください。
③英文レジュメ(英語履歴書)を作成する#
英文レジュメ(CVやResumeと記載されることが多いです)は海外で就職活動を行う上で非常に大切だと思います。
レジュメには個性が出ますし、レジュメを見るだけで求職者の70%がわかるとも言われています。
レジュメの内容が薄かったり、内容がわかりづらく見づらかったりすると書類選考の時点で落とされることもあります。
僕自身、レジュメには丸三日ほどかけて入念に準備しました。
完成後も何度も見返し、第三者の視点で見たときにわかりづらい点がないかどうか、何度も修正をしました。
特に採用担当者の目に留まるように意識した点を記載します。
- 過去の自分の経歴や担当した業務・役割を具体的に記載
- ChatGPTにネイティブかつ自然な英文章になるよう校正する
- 一文一意を意識する
- デザインが単調にならないようにする
4つ目のデザインについては、Canvaのレジュメのテンプレートから選んだものを利用しました。
英文レジュメの準備は時間がかかり面倒臭いかもしれませんが、就職活動を成功させる大事な入り口なのでしっかり準備することをオススメします。
④英語面接の練習をする#
ダナンでの就活に限らず、海外で就活をする場合には英語での面接がほとんどだと思います。
そのため、英語での面接に自信がない場合はとにかく事前に練習を積み、本番でスムーズな受け答えができるようにすると良いです。
僕自身の経験上、英語面接でよくされた質問を記載します。
- 自分の強み・弱みを説明してください。
- 過去の案件の中で一番難しかった問題は?
- どのようにその問題を解決しましたか?
- ◯◯のような状況で、あなたならどのように行動しますか?
回答する際に特に大事なのは「とにかく簡潔に短く回答すること」です。
理想は2 ~ 3文章以内で回答するのが良いと思います。
それ以上長く話してしまうと、面接官も話を聞くのに飽きてしまい印象が下がってしまう可能性があるからです。
一言一句完璧に用意する必要はないですが、ある程度準備できる質問は準備し簡潔に回答できるようにするのが良いです。
逆に回答ができない・知らない・わからないような質問が来ることもあります。
その時には、繕わずに正直に「分からない」と伝えるのが良いです。
その際にただ分からないとだけ回答をすると印象がよくないので、「I’ll try to study to catch up your work sooner(自主学習し早めにキャッチアップできるようにします)」と言った回答をするとポジティブな印象で切り抜けられるのでおすすめです。
⑤すでに企業で働いている知り合いに連絡する#
いわゆるリファラル採用というものです。
ベトナムのIT企業ではよくあるやり方で、友人や元同僚を経由して採用担当者に繋げてもらうパターンです。
紹介した側には何かしらリファラルボーナス等でメリットがありますし、求職者側も企業の前情報を聞くことができるので双方にメリットがあります。
ただ、まだベトナムで働いたことがない場合にはベトナム現地に知りたいがいる可能性も少ないと思います。
そのため、この方法が有効なのはすでにベトナムで働いており、かつ知り合いが興味のある企業ですでに働いていることが条件となります。
さいごに#
ここまでお読みいただきありがとうございました。
私のブログ記事を読んでいる方の中には海外転職・海外移住への興味がある方もいらっしゃるかと思います。
私自身ダナンで働き始めて7年目になりますが、海外就職を実現するために大事なのは英語力と開発現場で働いた経験だと感じました。
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